11年目を迎えた英国研修
英国研修は、知多半島の5 市5 町の公立中学校に在籍する中学2 年生を対象に、2015 年に始まり、2025 年で11年目を迎えました。これまで、知多半島の全中学校34 校のうち、33 校から参加がありました。
この間、新型コロナの為、3 年間は、渡航することが叶いませんでしたが、2年間は、英国シュルーズベリー市にあるセヴァンヴェイルアカデミーとのリモート研修に挑戦し、日本国内での研修を実施いたしました。
2015 年に参加者5 名で始まった英国研修も、空港開設に力を尽くされた方々を中心に、NPO に設置された「市民による国際交流促進事業委員会」(会長:黒野匡彦元運輸省事務次官)における継続的な熱い議論と歴代担当者の並々ならぬ努力により、毎年進化を遂げ、2025年には22名を英国研修に送り出せるまでになりました。
これまで、NPO 担当者の熱意と知多地域の皆様の熱いご支援に支えられ実施して参りました英国研修は、この10 年間で延べ参加者は、147名、うち、130名は、英国での研修を終えました。(うち、17 名は、新型コロナにおける国内研修に参加)応募者は、これを遙かに超える人数が応募されましたが、NPO のエネルギーが限られるため、毎年概ね20 名を限度に実施して参りました。男女比率は、概ね3 割が男性、7 割が女性です。男性の参加が女性に比べ少なく、少し残念な気がいたしますが、今後の男性参加の増加を期待したいところです。
ことを成すには、“準備8 割、本番2 割。準備を制する者が本番を制す。”とよく言われます。NPO では、ただ単に研修生を英国に連れて行って、現地でフォローするだけではなく、事前研修にも入念に取り組んで参りました。
事前研修の内容は、担当者による「英国とは?・英国の現地事情」はじめ、「日本人と研修地シュルーズベリー出身の英国人双方による英語と英会話の授業」、「若者の国際交流を実際に取り組んでいる方の世界の国々のお話」、「世界中で官民挙げて取り組んでいるSDGsをゲームを通して分かり易く知る取り組み」ほか当NPOの理事長による「英国の産業革命と都市化」など、コロナ以降は、日本を出発するまで、6回の事前講習会と5回の保護者説明会を実施して英国に送り出して参りました。
今年の研修を終えた研修生のレポートを拝見すると、研修生それぞれ有意義な素晴らしい英国研修であったと熱く書かれております。“NPO知多から世界へ”が実施する英国研修によって研修生が大きく成長したことが体験レポートを通して改めて実感できることは、私たちの喜びとするところです。
この英国研修は、個人はじめ企業・団体の皆様からの寄付並びに助成金だけではなく、地域の皆様の声援によって成り立っております。将来、知多地域の真の国際化とこの地域から一人でも多くの国際人が出てくることを期待して、15周年、20周年に向け、“知多から世界へ”の発信に繋げて参りたいと思います。
この英国研修が未来に向け更に進化していくことを願い、併せて、皆様からの更なるご支援を賜わりますよう心よりお願い申し上げます。