記念誌

2005年2月、中部国際空港(セントレア)が開港し、知多地域は日本と世界をつなぐ新たな玄関口となりました。
この開港にあたり、行政・経済界・市民が一体となり、「地域と空港の共生」を実現するための努力が重ねられました。

こうした経緯を背景に、2006年10月、「知多から世界へ」は設立されました。
知多地域の歴史・文化・産業を全国・世界へ発信し、空港と地域の共発展を市民の立場から推進することを目的としています。以来、中部国際空港株式会社、自治体、経済団体の支援を受けながら、37回にわたる講演会の開催、および中学2年生を対象とした英国研修事業(延べ130名以上派遣)など、地域の国際交流と人材育成を続けてきました。

英国研修では、ロンドン北西のシュルーズベリー市にあるセヴァンヴェイル・アカデミーで、講義や文化交流を通じて多くの中学生が大きな成長を遂げています。2017年には鶴岡公二駐英大使による講話も実現し、活動の輪が広がりました。

設立以来、理事長は初代・加藤晃氏、第2代・蛇川雄司氏を経て、現在は林良嗣氏(世界交通学会WCTRS前会長)が務めています。世界70か国超の交通研究者ネットワークを生かし、空港経営・地域振興に関する提言活動を国際的視点から展開しています。

世界の空港経営は、LCCの台頭や新たなスタートアップ連携など大きな変革期を迎えています。「知多から世界へ」は、こうした潮流を踏まえ、地域社会と空港の共発展を支える新しい形の交流と発信を目指しています。

本記念誌は、設立20周年を機にその歩みを振り返り、次の世代へとつながる活動の展望をまとめたものです。
これまでご支援くださった皆さまに心より感謝申し上げるとともに、今後とも変わらぬご理解とご協力をお願い申し上げます。

※フルスクリーン表示で拡大できます。

TOP